情報通信政策研究会議(ICPC)src="./title.png"

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開催概要|開催趣旨|プログラム|お問合せ|

開催概要

■開催日:2005年5月21日(土)

■開催場所:中央大学理工学部(後楽園キャンパス) 新3号館14階 中会議室
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_korakuen.html)
  営団地下鉄丸の内線・南北線「後楽園駅」から徒歩5分
  都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」から徒歩7分
 JR総武線「水道橋駅」から徒歩10分

■費用:
 一般:2000円(昼食代込み)
学生:1000円(昼食代込み)
当日受付にてお支払い下さい。

開催趣旨

 インターネットの到来は、情報通信政策にとっては一大転機となり、1990年代後半から多くの政策論議を巻き起こしてきました。しかし、わが国での情報通信政策論議が十分に広くなされているかというと必ずしもそうとはいえません。
というのは、政府、学界、民間(情報通信機器メーカー、通信事業者、ソフトウェア・ハウスなど)の三つの間で十分に情報が共有されていないために、(1)政府はその政策的意図が十分に理解されないまま学界や民間からの批判にさらされる、(2)学界は現実の政策立案において採用されることのない政策論議を繰り広げる、(3)民間は政策の予測がつかないまま日々の事業に取り組まざるを得ない、という問題が起きています。
学会や民間のシンポジウムやフォーラムを通じてさまざまな政策に関する意見交換が行われていますが、多くの場合、メディアへ引用されることを前提としているため、各人が組織の看板を背負った議論をせざるを得ず、個人ベースの率直な意見交換が行われていません。
 そこで、若手の研究者、政策担当者、民間の有志が集まり、情報通信政策について議論するために「情報通信政策研究会議(ICPC:Information and Communications Policy Conference)」を開催することにしました。これは、毎年米国で開かれている通信政策研究会議(TPRC:Telecommunications Policy Research Conference)をモデルとしながらも、わが国の実情に合わせたものです。TPRCと異なる点は、(1)若手をターゲットとする、(2)創発的な政策論議を重視する、(3)通信政策だけではなく情報政策も含める、という点です。学会やシンポジウムのように外に訴えかけるのが目標ではなく、むしろ、率直な対話を通じて政策への理解を深め、政策の基盤となる理論を練り上げ、次世代の人材を育成する場にしたいと思っています。
 2004年6月に準備会合を日光で開催し、2004年11月に第一回会合を湘南国際村センターで合宿形式で開催しました。今回は第二回会合として、都内日帰りで開催します。今回はテーマを電波、地域情報化、コンテンツ流通の三つに絞り、たっぷり時間をとりながら議論したいと思います。より良い情報通信政策を求める有志のご参加をお待ちしております。

プログラム(★はコーディネーター)

9:30〜9:45 趣旨説明
坂本英一

9:45〜12:00 セッション1:コンテンツ流通
・清原聖子(東京大学)★

ブロードバンドの普及に伴い、コンテンツの円滑な流通促進は、重要な政策課題と位置づけられてきた。だがこれまでコンテンツ流通には著作権の権利処理問題など様々な問題が立ちはだかってきた。その中で、去る3月23日、日本経団連は、映像コンテンツのブロードバンド配信に関して、著作権関係団体と、利用者団体協議会の間で、放送局製作のテレビドラマ番組をストリーム配信する場合をモデルとした使用料額について合意に達した、と発表。日本経団連では今後、それが一定の目安となり、様々な映像コンテンツのブロードバンド配信の検討が一層すすむ、と期待している。果たしてコンテンツ流通は今後どのように進むのか。どのような政策の形成が急務なのだろうか。
 このセッションでは、コンテンツ流通に関してプレゼンテーションなしのオープン・セッションを行います。オープニングで発言を希望する方は5分以内での発言が可能です。その後は自由討議になります。多くの方々の活発な発言をお待ちしております。発言をご希望の方は、事前にコーディネーターまでご一報くださいますと幸いです。

12:00〜13:00 昼食

13:20〜15:20 セッション2:地域情報化
・庄司昌彦(国際大学GLOCOM)★
・西潟暢央(総務省)
・石橋啓一郎(国際大学GLOCOM)
・藤井資子(慶應義塾大学大学院)

インターネットやブロードバンドを視野に入れた新しいユニバーサル・サービスを求める声があります。また、立派な「林道」を作るのは誰なのか、税負担を増やしてまでも僻地にインフラを敷設する必要はあるのか、などといった議論や、地域活性化の手段として地域情報化に注目する議論もあります。このような地域情報化をめぐる論点について、現実に成功した事例はなぜ成功したのかといった観点も含めつつ議論をしたいと思います。

15:30〜18:00 セッション3:電波
・前村昌紀(JPNIC/フランス・テレコム)★
・鬼木甫(大阪学院大学)
・湧口清隆(相模女子大学)
・増子喬紀(総務省)

不透明だと批判されることの多い電波政策にも転機が訪れようとしています。テレビやラジオの放送電波、携帯電話や無線LANといった通信電波の効率的な利用方法をめぐる政策アイデアが出てきています。このセッションでは、現実に適用可能な政策オプションを検討します。

18:30〜 懇親会

■プログラム委員
秋吉美都、清原聖子、坂本英一、庄司昌彦、土屋大洋、西潟暢央、花岡宏明、福島直央、前村昌紀

■アドバイザリー・ボード
会津泉、佐賀健二、鈴木茂樹、田川義博、直江重彦、原田泉

お問合せ

ICPCに関するお問合せは下記までご連絡ください。

ICPCプログラム委員会
icpc_reg@yahoo.co.jp